海商都市リヴァプールは、イングランドの港町リヴァプールの街区を対象とするユネスコの世界遺産リスト登録物件である。この物件は、ピア・ヘッド(Pier Head)、アルバート・ドック(Albert Dock)、ウィリアム・ブラウン・ストリート(William Brown Street)をはじめ[1]、多くのランドマークが含まれるリヴァプール中心市街の6つの区画を対象としている。
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ユネスコは2003年1月にこの物件の推薦書の提出を受け、その年の9月には、世界文化遺産評価の諮問機関であるICOMOSに評価を依頼した。ICOMOSは世界遺産センターに対し、登録が妥当との勧告を2004年3月に行った[2]。これを受けてその年の第28回世界遺産委員会では、リヴァプールが大英帝国絶頂期の海洋交易拠点の姿を伝える傑出した例証であることが認められ、世界遺産リスト登録が決定した
この物件は、市の中心部に点在する6つの個別物件をまとめて登録したものであり、それぞれ構成要素も時代も異なるけれども、リヴァプールの海港史を伝える重要なものばかりである[4]。
ピア・ヘッド [編集]
ピア・ヘッド(the Pier Head)は、「スリー・グレイシズ」(Three Graces, 美を司る3女神)と呼ばれるロイヤル・リヴァー・ビルディング(Liver Building)、ドック・ビルディング(Port of Liverpool Building)、キューナード・ビルディング(Cunard Building)が存在している場所である。この地域はリヴァプールの水辺の中心的位置にあり、19世紀から20世紀にかけての港の繁栄ぶりを伝えるものとなっている。
この地域にウィル・オールソップ(Will Alsop)設計の「第4の女神」ザ・クラウド(the Cloud)を付け加える計画もあったが、2004年に見送りが決定した。その代わりに、新しいリヴァプール博物館(Museum of Liverpool)の建設が進められており、2010年か2011年に開館する予定である[5]。
アルバート・ドック [編集]
アルバート・ドックはピア・ヘッドの南に位置し、美術館テート・リバプール、マージーサイド海洋博物館(Merseyside Maritime Museum)、ビートルズ・ストーリー(The Beatles Story)などの観光名所が存在している。ジェシー・ハートリー(Jesse Hartley)によって設計され1846年に開かれたアルバート・ドックの倉庫は、木材を用いず鉄、レンガ、石だけを使った世界初の完全耐火倉庫である[6]。
今日、ドックの建造物群や倉庫群は、イギリスの保護対象建造物群(listed buildings)でグレード1に分類されているものでは、最大級のものである